日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

メイン画像
神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中国から見る日米関係

ブログ |

今日も中国からみた日本の記事を紹介します。

日本はアメリカの駒だ!と断言しています。

皆さんはどうお感じですか?

こうした意見も頭に入れて、政治に向きあわねばなりませんね。

オバマ政権の対日同調けん制=首相訪米を警戒-中国

(2013/02/22-19:00)時事通信社

 【北京時事】中国では安倍晋三首相の訪米に警戒する声が高まっている。沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題など日中関係に米国が介入することを嫌う中国は、オバマ大統領が日本に同調し、中国への圧力を高める発言を行う可能性を危惧しており、日米首脳会談の行方を注視している。

 中国は安倍政権発足後の外交政策に注目。初の外遊先として南シナ海をめぐり対立するベトナムなど東南アジア各国を訪問すると、中国メディアは「中国包囲網」と非難し、「戦略的な攻勢を仕掛けている」とする論調を繰り広げた。包囲網の背後に米国のアジア重視戦略があるとの見方も根強い。

 1月にクリントン前国務長官が尖閣諸島に絡んで「日本の施政権を害そうとするいかなる一方的な行為にも反対する」と中国をけん制した際には、中国外務省報道官が「強烈な不満と断固たる反対を表明する」と猛然と反発した。

 清華大学当代国際関係研究院の劉江永副院長は人民日報(海外版)への寄稿で、「オバマ大統領が自ら日米安保条約の釣魚島(尖閣諸島の中国名)への適用に言及すれば、日本は中国に『米国カード』を切ったことになる」と指摘。日米中の関係の主導権を日本が握ることになると警鐘を鳴らした。

 21日には安倍首相が米紙のインタビューで中国をけん制する発言をしたことに、外務省の洪磊・副報道局長が「一国の指導者が公然と隣国について歪曲して攻撃し、地域の国家間の対立をあおるのは異例だ」と真っ向から非難。22日の記者会見でも「中国のイメージをおとしめている」「悪意のある分析」と強い口調で首相批判を繰り広げた。

 22日付の中国各紙はこのニュースを1面で伝えた。共産党機関紙・人民日報は外交専門家の話として「発言は日本外交が『苦境』にあることを米世論に訴え、米国を味方に引きずりこもうとする狙いがある」と分析した。

***********

安倍首相、中国を横目でにらまず訪米に専念してください

「人民網日本語版」2013年2月22日

 日本の安倍晋三首相が21日に訪米の途についた。米日同盟の強化がその重要な目的だ。これは彼の一貫した主張だが、どのように強化するのかは口にしていない。米日同盟はすでに大変緊密なため、このスローガンは聞いてすぐ簡単にわかるようなものではなく、いつまでも新たな余地を持ち続ける。(環球時報社説)

 米日同盟は現代世界で最も突出した2国間同盟の1つだ。米国はいまだに日本を軍事占領しており、西太平洋における米軍の主要な基地のいくつもが日本にある。この他、日本の平和憲法も米国占領軍が監督、制定したものであり、いまだにそのまま用いられている。このような同盟をさらにどう強化する必要があるというのか?

 安倍氏の言う「強化」には私心あるものだからだ。彼はおおかた米日同盟を日本の利益のために用い、日本が「普通の国」になるための助けとするとともに、釣魚島(日本名・尖閣諸島)で直接日本を後押しし、中国を抑え込みたいと思っているのだ。

 「普通の国」になるために日本が最もやりたいのは平和憲法の改正、国防軍の創設、国際紛争を武力で解決する権利の獲得等々だ。一層「普通の国」になるには、当然最終的には駐留米軍を追い出す必要がある。さもなもなくば永遠に「被占領国」であり、「普通」を語る余地などない。

 中国への対応の問題において、日本は無人の釣魚島をめぐる自ら中国を刺激し、面倒を引き起した後に、米日安保条約をカードとして持ち出した。これは中日間で軍事衝突が発生した場合、米国は戦場での態度を選択しなければならず、どっちつかずの言葉でやり過ごすことはもうできなくなる事を意味する。

 もしこのステップにおいても米国が日本の要求に沿って歩んだ場合、日本の願いがかなうだけでなく、米日同盟が今後直面する日本の法律・軍事環境にも微妙な変化が生じ、米国の主導権は弱まることになるだろう。日本が勢いに乗じて発言力を強化し、米日同盟の協力の方向性に日本の利益をより多く反映させるようにすることは必至だ。

だがこうした全ては、安倍氏の望むように順調にいくことはありえない。日本は米国の世界戦略の1つの駒に過ぎない。米国は日本が手先になることを必要としているのであって、日本の手先になる可能性は低い。中米は大国関係であり、角逐もあれば協力もある。米国と中国の摩擦の程度は米国の利益とその中国との相互作用によって決定されるものであって、中日摩擦の性質によって決定されるものではない。特に日本の一方的なわがままによって決定されることがあってはならない。

 日本の「国を普通にする」は、まず中国に対して普通か否かではなく、米日関係を「普通のものにする」ことがその核心だ。日本は中日摩擦を突破口にして、第2次大戦敗戦後に縛り付けられた鎖から抜け出すことを企んでいる。だがこの鎖は米国がつくったもので、鍵も米国が握っているのだ。

 米国は中米関係が最悪の対立局面に向かい、新たな戦略上、自国のために日本を前線に突撃させようと思わない限り、猟犬の首輪を解くように日本を一時放して、中国に飛びかからせ、咬みつかせるせることはない。それまで米国はしっかりと縄を握り続けるだろう。

 米日接近のたびに日本メディアが示す興奮は、われわれにはやや奇異に映る。中日関係はかくも巨大で、両国人民の各方面の利益に関わる。だが中日間の摩擦を処理する際の日本の姿勢は極めて不真面目で、なんと米国外交の姿勢表明の行間から中日関係の行方を占っている。彼らが本当に単純なのか、それともわざと単純なふりをして米国を無理矢理巻き込む罠を仕掛けているのかわからない。

 日本のいかなる地政学上の設計も中国に接触する。日本は中国の反応を軽視しているが、最後には中国を敵とするのか味方とするのかが、21世紀に向けた最も重要な選択であることに気づくだろう。中国は現在日本のために事を成し遂げる力は足りないかもしれないが、日本の事を失敗させる能力は確実にある。日本はどうあっても中国をひっくり返すことはできない。

 日本が尊厳をもって中国という門をくぐることを望む。尊厳に対する日本の理解

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加