日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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自衛隊体験入隊

視察・研修報告 |

私が議員になったのは、海外に出て諸外国の若者と交流をし「自分を含めた日本の若者はこのままでいいのか」と疑問を持ち、その疑問を同世代の日本人にぶつけ、
自分の周囲の人に少しでも意識を変えてもらいたいと思ったことがきっかけです。

自分達日本人が「ヤバイ」なと感じたことの一つに危機意識の欠如が挙げられます。日本は世界有数の安全で豊かな国だと思います。しかし、
国民の大半が頭でそのこと分かっていても、肌で感じていないという現状があるのではないでしょうか?

海外で交流した若者、例えば韓国、台湾、イスラエルの友人は、皆徴兵を経験していました。彼らは、口をそろえて
「徴兵なんて行きたくなかった。しかし、国を守るためだから仕方がない。」と言っていました。彼らも普段の生活では、
日本人とほとんど変わりはありません。男同士が集れば、車や音楽や女の子の話をします。けれど、事が国の政治や歴史、戦争の話となれば彼らは顔つきを変えて、しっかりと自分の主張を述べていました。
当時21歳の私はそんな彼らの気迫に押されて十分に議論ができなかったことを覚えています。私は彼らに聞きました「なぜ、
国や戦争についてそんなしっかりとした見解がもてるのか」と、「日本ではそういった問題はタブーなんだ」ということも伝えました。
2,3人の友人が答えをくれました。「徴兵にいっている間に考えた。
なぜ自分は学業や仕事や恋人をおいて、徴兵なんてしんどいことをしなければならないのか。そうするとどうしても自分の国や政治、
歴史のことを考えざるを得ない。そこで自分の思いが固まった。」
またある友人は、「徴兵の期間は自分の人生で最も嫌な期間であった。しかし、最も自分が成長した期間であった
と教えてくれました。

上記の経験を経て、私は海外の若者が愛国心や危機意識を強くもてるのは、
徴兵という経験を経ているからで、議論の時の気迫もそうした経験に裏打ちされているからにじみ出てくるものではないか
と、
考えるようになったのです。そうであれば、そんな厳しい経験を経ていない自分がいくら本を読んで考えても、
彼らをこえる気迫で話すことはできないと思っておりました。(私は、経験に裏打ちされた意見以外はあまり信用できません。
ですから何か意見を言うときは、できるだけ自分が現場に足を運んだり、実際に経験した人から生のお話をきいてから発言することにしています。

しかし、議員になった以上、例え地方議員であっても、国の政治や歴史を語らずにはおられません。例えば、北方領土問題、
尖閣諸島問題、竹島問題、南京大虐殺事件、従軍慰安婦事件、沖縄集団自決事件など、一見地方政治には関係の無い様に思える問題でも、国防の観点から見れば地方の安全や治安、
歴史の観点から見れば子供たちの教育と、地方政治に関連してくるのです
(実際に議会に意見書なども上がってきます)。

そういった問題を人前で語る以上、かつて私が海外の友人らから感じた気迫を、何分の一かでもいいので、自分の中に持たねばならない、
そのためには自分も何らかの経験をしなくてはならないと考えていました。そんなことを考えているところに、
元自衛官の市民の方から自衛隊地域協力本部の方をご紹介いただき、自衛隊体験入隊のお話をお聞きしたのです。

自衛隊というと、私の故郷(福井県大飯郡)の隣の京都の舞鶴には海上自衛隊の駐屯地があり、小さい頃から自衛隊員の方の姿は目にし、
親近感は持っていました。しかし、中学などで歴史を学んで戦前の日本軍が国民をだまし、
勝てない戦争をして多くの命が失われたとの理解から軍隊アレルギーを持ち、自衛隊=現代の軍隊といった発想で、
マイナスのイメージをもっていた時期もあります。その後、海外での経験を経て、日本はアメリカに守ってもらっている、
そして自衛隊がそのサポートをしているとの理解に変わり、私の中で自衛隊は国を守ってくれる警察のような存在となっていました。また、
ロースクールでは憲法9条をしっかりと学び、自衛隊が法的に微妙な位置に立たされた組織だということも良く分かりました。そして、
議員となって自衛隊を見たとき、地震などの災害時に国民市民を救助してくれる存在が自衛隊であるとの理解も加わりました。また、
吹田市では自衛隊との連携など全くないので、災害時に協力を仰げるのだろうかという不安も芽生えました。

ごちゃごちゃと前置きが長くなりましたが、以上の流れで、外国の知人から聞いた徴兵の話とそこからくる国や歴史に対する考えの持ち方、知識だけの自衛隊のイメージ、
といったものを少しでも自分の中で整理する良い機会だと考え、お話をいただいた自衛隊の体験入隊に参加してきました。

以下、体験の内容と感想です。

初日

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まず最初は、人生初の迷彩服に着替えて大隊長に入隊の報告。

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1日目午前中は、整列、声出し、行進などの訓練。

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食事は隊員の皆さんと一緒に。訓練外ではいろいろなお話が聞けました。この時はまだ体力もありました(笑)P1020742

 

 

 

午後一番は、大隊長との懇談でした。

「自衛隊は使うことがなければよい道具である」「世界の平和は日本の平和に直接繋がるわけではない。日本の平和が最優先」
といったことをお話いただいたり、我々の自衛隊に対する質問に真摯に答えていただきました。

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午後二部は体力検定です。仕事の忙しさにかまけて、体力維持をサボっていたことが浮き彫りになりました(汗)
悔しさと情けなさでいっぱいでした。

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移動は全て縦隊を組んで行います。基本は駆け足でした。

初日は、この後、入浴、食事、ビデオ学習、
点呼と寝るまでほとんど休み無しでした。

二日目

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朝は、6時に起床し、点呼、食事を済ませてから、資料館見学をしました。

昨日の疲れと筋肉痛で、皆目がうつろでした、、、。

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鉛のような体を引きずっての匍匐前進の練習。ついに脱落者もでました(泣)

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匍匐前進を覚えたら、敵陣地に攻め込むことを想定した本格的な戦闘訓練です。筋力、
体力共にみんな限界だったと思います。本当にしんどかった。

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午後は漕艇訓練です。午前中の戦闘訓練で燃え尽きた体を気力で動かしなんとか全員乗り切りました。

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最後の報告を終えた後は、頑張ったメンバーに記念品を頂きました。

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最後は皆さんに見送りをしていただきました。たった二日間でしたが、隊員の方々と別れるときは胸が熱くなりました。

【神谷の感想】

本当にしんどい二日間でした。こんなに行動を制約されて、体力的にもしんどい思いをしたのは、中学の野球部以来です。しかし、
そのしんどさの中で、昔の部活の厳しい経験や海外での孤独感や疎外感、実家が倒産したときの悔しさなど、
様々な思いが走馬灯のようによみがえり、現在自分がどれだけ恵まれた環境で穏やかに生活できているか、再認識できると共に、
なぜ自分が議員というしんどい道を選んだのかという原点に立ち戻ることができました。
日常の中では忘れてしまっていることが本当に多くあります。

それにしても訓練はしんどかったです。戦争になったら、皆こんな訓練をして実際に人を殺さねばならないのかと思うと、
絶対に戦争はしてはいけない、いや今の日本人は戦争なんてできない、と思いました。また、
自分達の祖父の世代は遠く離れた異国の地で今回の訓練の何倍も厳しい状況の中で戦っていたのかと思うと、心から尊敬の念を感じました。
今の平和な時代に育ったものの感覚で、過去の事件や人の行動を裁くのは傲慢だ、と言う意見をよく耳にしていましたが、
今回それを肌で感じる事ができました。自分はぬくぬくとしたところに身をおいて、厳しい環境にいる(いた)
人を糾弾することはしてはいけない、と心から思いました。

また、自衛官の方々の誠実な対応とさわやかな態度には感銘を受けました。訓練中は本当に厳しいのですが、
訓練外では我々となんら変わりのない普通の若者です。つまり、我々のために訓練中は敢えて厳しく接してくれているということです。
自衛官の皆さんの態度をみて、かつて学校で同僚であった指導部の先生を思い出しました。その先生は生徒の前であまりに厳しいので、
私は最初マイナスのイメージを持っていました。しかし、同じ教師同士で接してみると本当に優しく誠実な先生でした。
私はその先生を尊敬していましたし、私もそんな教師になりたいと思ったものです。
今回の自衛隊の隊員の皆さんからも同じような印象を受けました。
こんな誠実でさわやかな若者がもっと社会にたくさんいたら国が変わるだろうと思いました。

自衛隊に対してネガティブなイメージをお持ちの方には、是非一度体験入隊をお勧めします。まず、自分で見て、触れて、感じてから、
認めるべきところは認め、批判すべきは批判すべきだと考えます。頭でっかちな日本人が多くなりすぎです。
頭で考えるのと実際経験するのは本当に違う。今回はそのことを再認識しました。
自分達の代わりに危険な活動や厳しい訓練をしてくれている人に敬意を払えないようでは、いつかしっぺ返しがくるように思えてなりません。

今回の体験では本当に多くのことを学びましたが、一番深く胸に刻んだことは、現在のの豊かさや平和を守っていくために、
一人の議員として自分にできることを全力でやろうということです。

【インターン川崎の感想】


初め、僕は自衛隊と聞くと「辛い」「怖い」「規律が厳しい」「軍」といった漠然としたイメージしかありませんでした。テレビでもよく
「自衛隊は違憲か合憲か」「防衛費は?」
という議論が交わされているのを見ていましたが自分には少し関係のないところの問題としか捉えることができていなかったのです。


しかし現段階、世界で起きている様々なことを見渡せば、自分に関係のないことだなんて言っていられないし、
自分の主張を伝えるべき時には伝えられるようにしっかりと自分の意見をもつべきだと考えました。
その中で傍から聞かされる情報だけを聞いて判断し、
イメージで物事に反対するには余りにも失礼で間違ったことだと感じたので自衛隊の生活体験入隊に参加したのでした。


自衛隊の生活体験入隊は当初の考えよりもはるかに厳しく、自分にはこの生活を一年、
二年ひいてはもっと続けるのはものすごく難しいことだと感じました。たった一泊二日の体験入隊でここまで疲労がたまるのだから、
自衛隊の方はもっとしんどい思いをしているであろうし、
私生活を削って自衛隊に従事しているのだと思うと感嘆の声が思わず漏れてしまうのでした。ただ、
それよりも驚くべきことは自衛隊の方はみんな日本のことを一心に考えておられたことや、一人ひとりの性根の真っ直ぐさや意識の高さでした。
それはなにも「国」に対してというような特別な思いだけではなく、日常生活を送る上で大切なこと、
心がけることを各々が自分に課して生活しておられているのです。普段からも自分に厳しく律しておられ、芯のしっかりとした姿を見ると、
人間性に強く惹かれるものがありました。ある自衛隊の方は「「一所懸命」という言葉を胸に刻みながら生きている。」と仰られていました。
何事も一つのことに全力で心血を注ぎ常に物事にたいして向かっていく姿勢が大切なのだ、と。


口で言うのは簡単なことですが、実際行動するのは難しい言葉だと思います。それでもその自衛隊の方の「一所懸命」
な姿を見ていると自分にもいい刺激になり「自分だってもっと、もっともっと頑張れる」と心のそこから意欲が沸いてきました。


また、自衛隊の方はとても面倒見がよく、訓練中の厳しい姿勢の反面、休憩中は僕たちを楽しませてくれたり、体調を気遣ってくれたり、
メリハリのついた行動に僕も再度「次も頑張ろう」と疲労のたまった体を越えて意識の段階が上に向かって這い上がる活力になりました。


一緒に体験入隊に参加したメンバーの中でも一体感や信頼関係をより深く築くことができたと感じます。


この生活体験入隊では自分の内面的な意識がものすごく変わりました。それは別に軍国主義や武力に賛成といったものでは全くなく、
人生で普段の日常生活に通じる「物事全てに一所懸命」「諦めない」「しんどくても這い上がってやる」「自分の限界を超えてやる」
といった根本的に前に行こうとする姿勢が培われたのです。


当初の「辛い」「怖い」「規律が厳しい」「軍」といった上っ面なイメージなんて消えました。むしろ自衛隊の方に触れると「自分を高めよう」
「日本国、国民を守ろう」「国民の役に立とう」という意識の高さが伝わってきて、
安全なところで書面だけをみて安易に自衛隊を判断していた自分を恥ずかしく思います。
そして同時に僕も自衛隊の方とはまた違う進路ではありますが「日本の役に立とう」という意識をより一層強めることができましたのでした。


 自衛隊の方たちにふれ自分の意識も高まり、
この生活体験入隊に参加できたことをうれしく思うと同時に自衛隊の方に感謝したいと思います。


【インターン山本の感想】


1泊2日の自衛隊の生活体験に参加しました。私は自衛隊に対して、厳しい、
辛いといったイメージを持っていましたが実際はどんな活動をしていて、
自衛官の人々の生活の様子がどのようであるか全く知りませんでした。

これまで、自衛隊が必要であるか必要でないのか深く考えたことはなく、ただ日本を守る組織があるという風にしか思っていませんでした。

今回の生活体験での一番の目玉は、2日目の戦闘訓練でした。想像以上の厳しさに“なんで戦争のない日本でこんな訓練しなきゃいけないんだ”
と思うほどでした。今の私たちの暮らしとはかけ離れていて実際に体験はしたことがないけれど、
非日常が日常になってしまう戦争の恐ろしさを感じました。

この2日間で思ったことは、何気ない日常や平和の大切さ。戦争のない国に生まれてほんとうに良かったと心から思います。戦争は
“政治の手段”であり、軍隊があるから戦争がある訳ではないのです。軍隊を動かす政権が存在します。政治を動かすのは国民であるから、
戦争を繰り返さないためにも、私たち若者が政治に目を向けなければと思いました。日本がこれからも平和であるために私たちに何ができるのか、
今後も考えていきたいと思います。



【インターン平井の感想】


「自衛隊とは、どういった存在なのか?」。一つの国の国防に関わる見解は決して一つではなく、
自衛隊の存在自体に否定的な見解を持つ人もいれば、自衛隊の活用へも積極的な見解を持つ人だっている。
このことを今まで20年ほどではあるけれど、生活してきた中で学んできました。僕にとっても自衛隊は「よくわからない」存在で、
一応は「万が一の有事の際に国を守る」ために毎日訓練しているのかなぁと考えるだけで、
特にそれ以上のことは意識していませんでした。実際僕が、通学の際に通りがかる陸上自衛隊大久保駐屯地は、
目と鼻の先にある存在にもかかわらず「謎の世界」といった印象を持っていました。

しかし、このインターン活動をやる中で、今まで身近でなかったものに出会ったら何事にも実際に足を運び、実際に目で見て、
実際にその世界を肌で感じることの大切さを学びました。それは、神谷議員が大事にしている「学校訪問」の活動にも通じる部分だと思います。
学校教育について実際の現場を知らずして、賛否の意見を出すことはあくまでも人づての情報や知識でしかなく、
本当に芯をとらえた意見であるとは限らないということを学んだのです。

これを踏まえて、ふと「自衛隊」というあまり身近でない存在に意識の目が向いたとき、
もしかしたらこれについても同じことが言えるのではないか?そう考えたのがきっかけでした。


 実際に知らない世界へ行くことは非常に勇気がいることだけれども、
食わず嫌いするように拒否するのではなく、何の関心も持たずに受け入れることのどちらも選ぶのはよくないと思い、
そうして参加したのが自衛隊の生活体験入隊でした。

当日になって自衛隊の敷地内に入ると、やはりここは普段の生活とは違う別世界だという印象を受けました。
隊員の人たちは規律よく敷地内を移動し、一定の緊張感をもって日々の訓練にいそしんでいました。
自衛隊員の人とかかわりを持つ機会など一回もなかった僕は、常に緊張感に囲まれる感覚で行動していました。
2日間の生活体験の中で自衛隊員の方は、常に自分に対して厳しく、相手に対しても厳しくあろうとしている印象を受けました。
きっと万が一の有事の際には、
自分たちが率先して国民のために体を張ろうとする立場から甘えを持つのはよくないと考えているからなのだろうかと感じました。
遠慮や甘やかしなどは、
自分のためにも相手のためにも良くないと考え常に緊張感持って行動できる心構えを作ろうと努めている印象を持ちました。

でも、そればかりではないのだということを活動に参加しているうちに感じました。自衛隊員の人達が毎日取り組んでいる訓練は、
体力の限界ギリギリまで自信を追い詰めるものばかりで、隊員の人達でも精神的に負けてしまいそうになることがあるそうです。皆がその大変さ、
辛さを理解し、それを乗り越えるためにはお互いに励ましあうことがとても大事であることも理解し、実践しているように感じました。
僕が活動参加した時にも、運動不足の僕は体力がなくすぐに限界を作ってあきらめてしまうのですが、
それを見た隊員の人達は見ず知らずの僕達にも「頑張れ!!」という励ましの言葉を掛け合っていました。最近は、
個人がよければそれでいいという風潮があるので、あまり見慣れない体験でしたが、
これもいったからこそ知ることができた貴重な経験の一つに感じています。


 このような体験を通じて、一つの言葉を思い出しました。 「あなたは、木を見ていて森を見ていない」。
物事を一部の面から見るのではなく、俯瞰的に、多面的に物事を見てみなさいというたとえだと解しています。
ここで得た経験があったからすべて自衛隊を知ることができたとは思いません、しかし「一本の木=(一つの見解)」
しか見ていなかった僕が、今までになかった新しい面から自衛隊という「森の一部」を見ることができたのではないかと思います。

このように実際に知らない場所へ行って何か経験を積むことの大切さは、何も自衛隊の体験を通じてだけではなく、
生活の様々な面でも言えることなので、積極的に知らない物、知らない事、知らない場所を積極的に知る努力をしたいと思いました。



【インターン粂谷の感想】



「自衛隊は使う機会がこなければいい手段・道具である」と、大隊長さんはおっしゃいました。
僕も同じ考えでした。訓練中、隊員の方達が長の号令に対し、周りの者と一挙一動を寸分も狂いなく合わせるのを目の当たりにし、
また、こちらを向いたときにはその貫くような鋭い眼光を受け、まさしく血の通っていない道具・
手段であることを感じてしまいました。

しかし、自衛隊員の指導の下で訓練を積むうちに、その考えは変わりました。隊員の方は、
僕達が根をあげそうになるほどに厳しい指導を行います。一方で、くじけそうになったとき激励してくださったり、
何とか達成したときには優しくほめてくださったり、また食事の時には気さくに何でも話してくださったりと、
まるでお兄さんのような存在でした。道具・手段というような冷たい印象から、自分たちをその身をかけて護ってくれるという、
何か温かい印象へと変わりました。

一方で、この二日間の体験は肉体的にも精神的にも半端ではない負担でした。自衛隊員の方々は日々これ以上の訓練に励んでいる、
そう思いますと、今ならこの貴重な体験から、自信を持って戦争に反対と言えます。





【インターン野口の感想】



今年の春にインターンを始めた私は、そのインターン中に、
神谷議員が自衛隊の体験入隊について考えておられるのを知りました。そして、その自衛隊の体験入隊を勧められたときは、
「ろくに運動もしていない私が、ついていけるのかな。」と不安を感じていました。しかし自衛隊がこの国に果たす役割や、重要性を知ったとき、
一国民として、またこの日本の平和をのほほんと享受している身分として、行かないわけにはいかなくなりました。

そして自衛隊体験入隊の日、まったく無知の、自衛隊という世界に一歩足を踏み入れました。
私たちの体験入隊に関してご指導くださった自衛官の方々は、お若い方ばかりだったのですが、みんな顔がひきしまっており、
なぜか同じ若者として違和感を覚えました。それはおそらく、どれだけ肉体的にも精神的にも鍛えられているか、の違いではないかと、
今思います。

様々な訓練はとても厳しかったのですが、どれも、集団として行動することの大切さや、仲間を思いやることの大切さが強調されていて、
ただ単に厳しい、辛い、しんどいといった言葉だけで表現できるものではありませんでした。たとえば、私は一度、
戦闘訓練において組隊長に指名されたのですが、その訓練の終了後、各組隊長がその構成員に対し、
ケガや体調不良といった健康状態をチェックし、それをトップの人に報告する、ということがありました。
私は自分の組の構成員に一通り健康状態をチェックしたのち、構成員に一名足を痛めた者がいることを確認し、それを報告しました。しかし、
具体的にどのように足を痛めているのか、その足の具合はどうなのか、といった細かいことまでチェックしていなかったため、
トップの人に叱られてしまいました。そのとき私は、叱られたのにも関わらず、とても温かいものを感じました。厳しい訓練のあとだったので、
正直私はあまり周りを見れていなかったというか、他人のことにまで気を配れていませんでした。しかし、その他人は仲間なのです。
そしてその仲間の健康状態も、自分のと同じように大事なことなのです。そういった同胞意識は、
今まで個人主義の大学生活で生きてきた私にとって、とても画期的で温かいものでした。これはひとつの例にすぎませんが、
一泊二日の自衛隊体験入隊のすべてにおいて、こういった教訓がいくつも隠されていました。

私がその極めて短い期間で体験したものなど、自衛官の方々にとっては、「そんなもの体験した内に入らない。」と、
鼻で笑われるくらいわずかなものかもしれません。しかし、この体験を通していなければ、
私の頭の中の自衛隊のイメージは変わることがなかったかもしれません。また、日本の若者の中には、毎日こんなにも(これ以上)
厳しい訓練を通して日本の平和のために頑張っている人たちがいる、ということも知れました。そういったことすべてを含めて考えれば、
たかが一泊二日、されど一泊二日です。この体験入隊を通し、学んだ貴重な経験や教訓を、
これからの人生の何らかの糧にしていきたいと思います。





【スタッフ上原の感想】





自衛隊の基礎教練や、自衛官の方々との懇親を通じ、特に強く感じたのは、
上官や仲間との信頼関係がとてもあついこと、心優しい方が多いということでした。





自衛隊については賛否両論あるところですが、有事に備え、規律だった環境の中で、
厳しい訓練をされている自衛官の方々に敬意を払わなければならないと感じました。





平和の維持は形にはみえませんが、
普段私たちが何気なく過ごせているのは彼らの存在があればこそなのかもしれないのです。





今回の生活体験を通じ、たった一日二日の基礎的な訓練で音を上げている自分が

普段いかに締まりのない生活をしていたかということを痛感しました。





このような貴重な機会を得られたことに感謝したいと思います。

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