日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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番外 塚本幼稚園(訪問日平成20年5月1日)

視察・研修報告 |

昨年の当選当初から、大阪にすごい幼稚園かがある、と伺っており、1年越しでついに視察をすることができました。

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今回は、いつも一緒に勉強させていただいている京都府議の岡本議員、神戸市議の井坂議員、
長野県宮田村の清水議員をお誘いして4名で視察させていただきました。

 

 

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朝の朝礼の整列です。

整然としていて感動しました。小学生1,2年生でもなかなかここまでできません。園長先生と我々議員4名が挨拶しましたが、
誰も座り込んだりせず、しっかり話す人を見ています。

 

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挨拶の後は、教育勅語の暗唱です。新入生以外はほとんど覚えていました。

教育勅語と聞くと眉をしかめる方が多いように思います。私も昔はそうでした。
戦前の軍国主義をイメージするように教えられてきたからです。しかし、一度内容をしっかりみてください。
中心となる内容は今日の我々の社会や教育に必要な事が沢山書いてあります。以下に抜粋。

 

あなたたち国民は、父母に孝行し、
兄弟仲良くし、夫婦は仲むつまじく、友達とは互いに信じあい、行動は慎み深く、他人に博愛の手を差し伸べ、学問を修め、仕事を習い、
それによって知能をさらに開き起こし、徳と才能を磨き上げ、進んで公共の利益や世間の務めに尽力し、いつも憲法を重んじ、法律に従いなさい。
そしてもし危急の事態が生じたら、正義心から勇気を持って公のために奉仕し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい。
これらのことは、単にあなた方が忠義心あつく善良な国民であるということだけではなく、
あなた方の祖先が残した良い風習を褒め称えることでもあります。


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朝礼の最後は、皆で体操です。

我々も踊りました(笑)

 

 

 

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教室の様子。教育勅語が張ってあります。その下には九九の表も。クラス内の表示は全て大人の使う漢字です。
それでも幼児はだいたいを理解してました。

漢字も九九も園児でもできるんです。

壁の装飾は、全て立体的に作られています。普段目に入るものから子供の想像力が養われるとの事。

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暗いトイレでは、子供の心も暗くなるということで、ホテルのような豪華なトイレです。吹田の学校は、、、。

スリッパが全てきちっと揃えてありました。園児が自分で揃えるところをしっかり見ました。

 

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和室で論語の授業です。普段は園でしか読まない論語ですが、年に数回家で勉強することが認められています。その際は、
両親も一緒に読むので、保護者も論語を覚えてしまうとの事。

 

 

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鼓笛隊の練習。圧巻でした。

小学校でも低学年ではここまでできません。

 

 

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将棋の授業です。無理をいって特時間割を変更し見せてもらいました。

園児は指すのがすごく早い。大人顔負けです。

 

 

このほか当園では、日本太鼓、琴、そろばん、英語、ラグビー、スイミング、マラソン、剣道などを指導しています。

議員の一人が「多くの課題を与えて園児はしんどいでしょうね」と質問したら、「園児は楽しんでいます。
小さいときに可能性を広げておかなければ、大きくなってから可愛そうです」と、園長先生。確かに、
園児は楽しそうに一生懸命取組んでいました。もし、無理やり押し付けるような園であれば、入園募集に徹夜組がでるということと矛盾します。

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給食です。全員がしっかりすわって、お箸を使って食べていました。

先生が配膳する様子を拝見しましたが、全員に配り終わるまで、園児は手をひざに置いて、姿勢を正し、静かに待っていました。

感心して声が出ませんでした。

 

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給食を頂きました。園ではホテルに委託して給食調理を頼んでいます。食材にもこだわっていて、変な食材は使わず、メニューは和食です。
それで月々4500円。

美味しかった、、、。

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あるクラスでお話をさせてもらいました。

園長先生が「子ども扱いしないで大人に話すように話してください。みんなちゃんと分かっています」と。本当にそのようです。

皆がしっかり私を見ています。

 

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園長先生と1時間ほどお話させていただきました。

先生の教育に対する熱い思いがビシビシ伝わってきました。ここまでの思いを感じたことは、残念ながら吹田の学校ではありません。
教育勅語を教えたり、園児に自分のことは全部自分でさせるといった指導に周囲から批判もあったそうです。しかし、教育で枝葉のことをやっていてもだめ、幹の部分をしっかり育てる教育をしたい、自分は戦う園長です、
と言い切って教育理念を貫いてきた先生の自信を感じました。保護者からクレームがきても「指導方針はかえません。
合わないようならやめてください」と頑として譲らないそうです。私立だからできるんだ、という次元ではなく、
そういった気構えの必要性を強く認識しました。

こうした園長の気構えは、先生方にも行き渡っており、先生方の礼儀正しく、素晴らしいこと。そして、園児には凛とした態度で、
厳しく指導されていました。他の幼稚園でしたら、園児はすぐに泣いてしまうようなし厳しさを見せても、園児はそれについてくるんです。
日々の積み重ねがあるんですね。

 

全体を通して、園長先生が何度もおっしゃった「子供は小さい大人です」ということが痛感できた。私たち、いや、
今の教育制度は可能性を持った子供を駄目にしているのではないか、とさえ感じた。園児は、漢字が読め、九九ができ、
ラグビーや楽器の演奏もできるのである。当園は特別優秀な子供を集めているわけではない。
障害を持った子やコミュニケーションの十分取れない子いる。つまり、入口は絞っていないのである。それで、
上記に報告したことが全てできるのである。我々は子供を見くびって、甘やかしているのでは、、、。感動を覚えると共にショックであった。
私自身の教育観が変わった訪問であった。

このような幼稚園があることをもっと多くの方に知って頂きたい。

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