日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

メイン画像
神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

総理の柔軟な外交

ブログ |

確かにプーチン大統領はうまいなあと思います。

さすがに厳しい国内情勢の中でトップをはり、ロシアの自立を担っているだけあります。

先日ご紹介した森元総理の本には、そのプーチン大統領との親密な関係が書かれていました。

森元総理のご意見には頷けるところ大。

是非、安倍総理にはそのパイプを活かし、アメリカだけでなく、ロシアとの関係も上手く繋いで頂きたい。

アメリカ、ロシア、インドあたりのトップとしっかり握れれば、

中国への対応も楽になります。

総理の柔軟な外交に期待します。

ソチ五輪にみる安倍首相の柔軟な外交姿勢 天然ガスが関係改善の糸口に

2014.02.14 夕刊フジ

 安倍晋三首相がソチ五輪の開会式に出席し、ロシアのプーチン大統領と会談した。北方領土問題や中国との関係、エネルギー問題などについて、ロシアとの関係をどのように生かすことができるのだろうか。

 外交は多国間にわたる。対中国、対韓国が重要なのはいうまでもないが、両国がかたくなに門戸を閉ざしている以上、その周辺国と協議を深めるのは、対中、対韓関係にとっても効果的だ。

 ソチ五輪は、イスラム過激派武装勢力が狙う史上最も危険な五輪といわれている。その開会式に安倍首相が出席したのだから、度胸がいい。これにはプーチン大統領も満足だろう。何しろ、オバマ米大統領、フランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相、キャメロン英首相ら欧米主要国の首脳級はソチ五輪への出席を見送ったのだ。

 欠席の理由はロシアの同性愛宣伝禁止法などの人権問題であるとしているが、裏を返せば、ロシア国内での人権弾圧を批判しつつ、その弾圧からくる五輪テロを本気で恐れているのだ。

 もっとも、プーチン大統領は政治的に巧みだ。昨年、シリア情勢が緊迫し、米国との間で一触即発の状態になった際、ロシアは絶妙のタイミングで、シリアの化学兵器を国際管理下に置くことを提案した。米国は結局、乗らざるを得なかった。

 今回のソチ五輪でも、中国の習近平国家主席との首脳会談を先に行っており、中国重視を鮮明に打ち出している。その一方で、安倍首相とも会談し、中国への牽制(けんせい)球も投げている。ただし、日本との北方領土問題では、ロシアの国内事情から一歩も譲る気持ちはないだろう。

そうした複雑な国際情勢の中で、日本が国益を追求していくのは並大抵のことではない。ロシアは、日本は対中関係でうまくいっていないと足元を見ている。

 ただし、ロシアも西側からの資金を求めている。ソチ五輪は何とか力によってやり遂げたとしても、欧米主要国の首脳級がソチに行かなかったことは大きい。西側の突破口として日本に接するのだろう。

 日本としては、自国の立場を世界に発信するためにロシアを利用するぐらいがいい。そうした意味でも、安倍首相が「対中国でも日本はいつでもドアを開放している」と述べたことや、「ロシアと第2次世界大戦終結から68年経って、いまだに平和条約が結ばれていないという状況から脱する」というメッセージを出したのはよかった。

 また、ソチに出発する直前の7日に開かれた「北方領土返還全国大会」では、ロシアの嫌う「北方四島の帰属の問題」をあえて言わないところに安倍外交の柔軟な姿勢が見えている。

 当面の焦点は、ロシア極東地域でのエネルギー開発という経済問題だろう。極東で生産される天然ガスをパイプラインで日本に輸入することができれば、日本のエネルギー問題にとっても重要であるのみならず、日露両国にとってメリットとなり、両国の関係改善に大きく役立つ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

iPhoneからの投稿

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加