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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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関大議員の会 勉強会  文責:福良碧(神谷インターン10期生)

スタッフブログ |

関大議員の会 勉強会  文責:福良碧(神谷インターン10期生)

神谷インターン10期生の福良です。

8月6日に関西大学にて開かれた勉強会に参加させていただきました。

関大議員の会とは、関西大学出身の議員が中心となって集まる会です。

今回のテーマは「教育」でした。

1.GIF

前半は、関西大学宗岡教授より提示された「教育に関する方針」に関する意見交換が行われました。

その方針の主な内容は

・権威を持った先生によるつめこみ教育

・人としての生き方や社会での役割を、子供のころから考えさせる教養教育の推進

・幅広いスポーツを体験させること

などでした。今の教育は「個性の尊重」という理念のもと、生徒のわがままさえも受容してしまう傾向に

あります。しかしわがままを認めると教える・教えられるという双方の役割が崩れ、秩序が保てなくなります。

だから先生が権威を取り戻し、つめこみの手法で教育がなされるべきだ、という見解でした。

「つめこみ」や「強制」というと聞こえは悪いですが、逆に個性を伸ばそうとして最初から自由を与えても、

多様性は育まれません。

知識も経験もない小学生が、いきなり幅広い選択肢から選ぶというのは難しいことだからです。

「強制しても伸びてくるのが個性だ」というお言葉に、私もなるほどという思いでした。

後半は、日本の教育の問題点とその解決策を話し合いました。

以下が挙がった項目です。

______________________________________________________________________________________

2.GIF

・勉強へのモチベーション↓    ・真剣な話ができない      ・学力至上主義

・国家観             ・チャレンジ精神        ・厳しいトレーニングがない

・就活の時期-採用          |

エリート教育          ・格差(地域)

・先を見ていない・考える機会   ・家庭のしつけ(母子・父子)  ・目標がみえない

・主体性がない          ・多様性を身に付けていない     —価値

・いじめ

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日本の教育現場には問題が山積しているのが見て取れます。

このうち特に議論が深まったものをいくつか紹介させていただきます。

・勉強のモチベーションの低下

最近「何のために勉強しなければいけないのか」とたてつく子供が増えているようです。

これは生きるということに関する価値観が確立されていないからではないか、という意見がありました。

そこでかっこいい大人のモデルを見せるべきだという案が提示されました。あるいは歴史上の偉人の生き様、

すなわち彼らがどんな苦労や努力を積み、いかにして人々に受け入れられてきたのかを学ぶことを通して、

人生の機微を知ることができる。それがモチベーションの向上につながるということでした。

・先を見ていない

勉強のモチベーションの話に関連しますが、目標を持って勉強に励むにしろ、その目標は多くの場合

学歴の獲得に終始してしまっています。大学に進学した後、または目指した職種に就いた後どう生きるか、

そこまで見通した将来設計をする子供はなかなかいません。自分のためだけに生きるのではなく

「世のため人のため」に生きていこう、という意識を育む教育が不足しているのでしょう。

私自身、志望大学合格だけを考えて勉強してきた人間の一人なので、耳の痛い話でした。

私たち若者も、就職活動で考えているのは自分の幸せの実現ばかりだと感じます。

どうすれば人の役に立つのか、困っている人たちに手を差し伸べられるのか、このような不安定な

世の中だからこそ生きる意味を自分に問い直す機会を多く持つべきだ、と思いました。

・若者にチャレンジ精神がない

起業など、新しいことに挑戦しようとする若者が少ないという問題です。最近の若者は内向き志向だと

しばしばいわれますが、チャレンジへのリスクが大きい社会であることも一因だという意見がでました。

「出る杭は打たれる」ということわざにあるように、そもそも日本人は成功者をひがむという気質を

持っています。その雰囲気が挑戦する人の気概を削いでしまっている、という話でした。

リスクを保障する社会体制を築くことが日本の課題であるということです。

私個人の意見としては、確かに新しいことに挑戦するにはリスクが高い現実はありますが、

なにより若者自身にハングリー精神が足りないことが原因だと思います。

失敗するのを恐れたり、困難に直面すると簡単にあきらめてしまったり、

私たち自身がもっと忍耐強くなることが必要であると考えます。

話し合いを通して、今の若者の問題点が浮き彫りになっていきました。

私たち若者自身が自分たちに足りないものを自覚して、このままではいけないという意識を持つべきだ、

と強く感じた勉強会でした。

文責:福良碧(神谷インターン10期生)

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