日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

メイン画像
神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第4回関西龍馬塾 「行政 住民 政治の歪んだ関係」をきいて 文責:横山浩

スタッフブログ |

第4回関西龍馬塾 「行政 住民 政治の歪んだ関係」をきいて 文責:横山 浩(神谷インターン9期生)

御無沙汰しております。9期インターン生の横山浩と申します。

3月12日、第4回関西龍馬塾主催、日本一首長に直接取材している記者といわれる
相川俊英氏による講演「行政 住民 政治の歪んだ関係」について以下、
個人的な感想を交えてご報告させていただきます。

〈講演内容〉

1. 記者とは

記事とは全身全霊をかけてやっと書けるものであり、何を感じ、何を思い、

そして、何のために記事を書くのかというハートが大切なものある。

ゆえに、自分の感じたもの、思いを正直に書かなければならず、

身の丈にあったものをかかなければならない。そうでなければ、

それは記事でないし、それ以降の仕事も続かない。

私はこのように考えの下、記者として

① 徹底した現場主義 ② 単独行動をモットーとしている。

なぜなら、ネット等で書かれた間接的な情報はその筆者の書きたい情報であり、

私が現場で聞きたい情報ではないからである。

関西龍馬塾1.PNG

2. 日本の民主主義はお任せ民主主義

今、行政と住民と政治の関係がおかしくなっている。というのも、

我が国は国民全員を政治の在り方の最終決定権者として考える民主主義を

採用しているにもかかわらず、国民は政治に関して政治家に丸投げである。

これでは「みんな(いろいろな人)で決める」という本来の民主主義が

機能しないばかりか

ⅰ.問題の設定がおかしなる、

ⅱ.仕事の評価が甘くなる、

ⅲ.腐敗が生じる、

ⅳ.任せた人の思考が停止する、

ⅴ.破綻するなどの弊害が生じ、ゆくゆくは夕張のようになってしまう。

また、「優秀な人に任せよう」というお任せ民主主義は中央主権、

および従米主義につながる。「優秀な人」つまり、霞が関に任せておけば

万事解決と国民は考えているのである。たしかに、お金がある時代には霞が関が

お金により安直に問題を解決していた。しかし、

ア.お金がなく、

イ.人材が不足した現代において霞が関の前述の解決策は通用せず、一律に問題を

解決することはできなくなってしまっている。また、この解決方法を考えたのは

実際官僚でなく、アメリカではないかとも思われる。

3. みんなでやるしかない

このようなだれも問題を真剣に考えない状況を打開し、真に問題を解決するため

には「みんなでやる」という意識が大切である。なぜなら、問題に直面している

みんな(当事者)こそ、真剣に問題の解決方法を考えるからである。

政治家は政治を任せる対象ではなく、単なる意見のまとめ役にすぎない。

特定のだれか(政治家)に政治を任せるのではなく、みんなで考え、修正することで、

納得総量の高い政治が実現する。また、みんなできめることによって、

政治家に対する無責任な批判ができなくなり、キチンとした評価がされるようになるようになるため、

政治家はよりその活動に努力することになる。

そして、「みんなでやる」以上、まとめ役である政治家の役割はより重要なものとなる。

みんなの意見をまとめるべく、

①怠けず、現場に赴き、自分で考え、自分の言葉で話せること、

②自分の意見をもっていながら、いろいろな人と壁なく冷静に話せること、

③自分が世の中で一番賢いと穿っていないことの3つの素質が政治家には求められる。

もっとも、現実において3つの素質を備えた政治家を選ばれていない。

国民は任せるのではなく、「みんなでやる」という意識をもち、それを実現すべく3つの

要素を備えたまとめ役を選ばなければならない。

関西龍馬塾2.jpg

〈感想〉

私の当初のインターン参加を決意した思いの中に「政治家に日本の政治を任せてよいのか」

「周囲の人間から「本物の政治家」と評される神谷宗幣という人にすら政治を任せてよいとも

思えるか、もし思えなければ日本は終わりだ」というものがありました。

しかし、この思い「政治家に政治を任せられるか」という出発点から私の考えが誤っていることに

本講演を通じて気付かされました。私は典型的なお任せ民主主義者だったのです。政治家を知り、

「政治家に日本の政治をまかせてよい」と考えられるようであれば、私は「政治は政治家に任せて、

自分の好きなことをしよう」と安直に思っていました。私たちの問題だからこそ、霞が関という遠い東に

いる人間ではなく、利害関係のある私たちが真剣に問題に取り組むべきなのです。

利害関係のない人は政治の結果に利害関係がない以上、楽な方、つまり、安直に考えるに決まっています。

人間には元来怠け癖が存在する以上、これを殊更に攻めることはできません。

自分のことを自分で真剣に考えなかった私たちが悪いのです。

こんな当たり前のことをしっかりと認識していなかった自分が恥ずかしいです。

相川先生は講演において「私は1人1人が充実した人生を送られるように、少しでもよりよい社会環境を

作るために仕事をしている」という旨をおっしゃっていました。自分の活動は社会と切っても切れない関係で

いることを認識したうえで、政治家とは異なる形で自身の所属する社会の統合、意思決定に関与しようという

思いからの発言だとおもいます。

政治とはある社会の対立や利害を調整して社会全体を統合するとともに、社会の意思決定を行い、

これを実現する作用です。つまり、政治は私たちが属する社会の利害関係について扱うということです。

とすれば、どのような職業であっても社会とは無関係でない以上、政治とは無関係ではいられないはずです。

特定のだれかの責任は特定のだれかにだけでなく、その人に任せた私たちもとらなければなりません。

自分たちに関係のあることである以上、自分たちで決めなければ社会はよくならない。

当たり前のことかもしれませんが、それをしっかり認識できていなかったので、

「みんな(自分)でやる」という意識し、せっかく議員インターンという意思決定のまとめ役の下で学ぶ機会を

いただいているので、どのようにすれば自分の意見がまとめ役に届くのかということを意識して残りの活動を

していきたいと思います。

文責:横山 浩(神谷インターン9期生)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加