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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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大分での留学生との意見交換  (9月17日~9月18日)   (文責:前畑和樹)

スタッフブログ |

今回2日間かけて大分にある立命館アジア太平洋大学の留学生やまたその周辺の大学生達と、これから日本がアジアの中で存在価値を見出していくにはどうあれば良いかという事を目的に意見交換をしてきました。

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まず、 最初のテーマとして日本の良い所悪い所について意見を出し合いました。

良い所では国籍関係なく日本人の持っている優しさや気配り、 治安の良さ等という意見が多く挙がりました。 また悪い所では内向き志向な考えや、 国民全体として現状に満足していてハングリー精神が非常に乏しいと指摘されこのままでは日本は国際競争に確実に競り負けるとまで言われました。 ここで一番響いた事は、現在の日本には何の柱も無いという事でした。どういう事かと言いますと、 スリランカでは仏教というように国それぞれで国民を形成していく柱というものがあります。それが日本には無いというのです。 それが昔は神道や教育勅語だったのですが戦後からは何ひとつ支える物が無い状況だそうです。 その状況故に愛国心や社会の貢献といった事が国民の中で培われなくなってきていると指摘されました。

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 これから日本が本当の意味で世界に必要とされる国になるには外への競争力よりも、 まず中できちんとした柱を建てる事が大事であり、その柱を建てるにはやはり教育が肝になってきます。 今日本で問題なのは子供に教える教育内容もそうですが、 教える側への教育もしないといけないことだと議員の方もおっしゃっていました。 

またディスカッションの後は個々にそれぞれの夢を語る夢プレゼンを発表しあいました。発表が終わりそれぞれ個人の採点をし、集計して順位を発表しましたが、留学生に上位を独占されてしまいました。要因としては明確なビジョンを持っている事や自分のやる事に対し自信や意欲がとても話し方に現れている事でした。一日目は此処で終了しました。

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2日目は留学生が来られなかったので自分達が議員の方に対し1日目の報告や感想等を伝えましたが、その中でとても厳しい指摘が入りました。全く話す態度に気持ちが入っていないということです。また自分達のこれからの夢について深く掘り下げて色々質問を投げかけられましたが中々納得のいく答えを返せませんでした。それだけ自分達の力が未熟だったという事です。そういう事を気付けただけでも今回大分に来た意味がありました。

私は今回の経験で感じた事は日本人の力は確実に弱くなっていると感じました。何故なら日本に来て7年位の留学生の方に日本語力、そして日本に対する洞察力のポイントで圧倒的に負けていました。また自分達の気持ちを全然届けられず、いかに普段感情を押し殺して生活しているかが分かりました。

気持ちの部分では自分達の世代の人多くが抱える問題で、原因は日本の教育にあると思うのですが、私はもうこのインターンに参加して色んな指摘を受けているので言い訳出来ません。絶対に気持ちを剥き出しにして人に物を伝えられる人間になります。

そしてまた議員の人達が本気で自分達に対し意見を出してくれた事に感動しました。皆さんとてつもなく大きい人達ばかりです。貴重な時間を私達の為に使って下さり本当に感謝です。ここまでして下さるのは間違いなく私達に期待を掛けて下さっているからです。そしてそれがこれからの日本の若い人に波及し、日本の未来を変えてくれる事を願っているのだと思います。私達もこういった光を放つ大人になり、また他の国の人に対し真っ向から自分の意見を言えるようになる事が理想の自分に近づく第一歩だと分かりました。(文責 前畑 和輝)

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参加学生のコメント

 立命館アジア太平洋大学のアジアからの留学生たちと、日本の良いところや悪いところについて議論しました。
私はアジアの学生の積極性に圧倒されました。 彼らは日本語や英語を使いながらであるにも関わらず、発言する機会があれば必ず意見を述べてきました。 私は日本語で意見を述べることができるにもかかわらず、留学生たちの意見に聞き入るだけになってしまいました。
 後に私は、 留学生たちのとにかく何か意見を伝えようとする姿勢に気圧されていたのだと分かりました。加えて、 彼らは自分の意見に自信を持っていましたし、自分たちの国を代表しているという確固とした立場を持っていました。
 今回の交流を通して、 私はまだまだ自分に自信を持てていないことを実感しました。確固とした自信を持って自分の考えを語ることができるほどには、 自分に社会的経験による裏付けがないことを改めて感じました。社会の中でしっかりと自分を背負って生きられるように、 行動の裏付けを作っていこうと覚悟を決めた2日間となりました。(谷山)

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 これからの日本の未来をどう創り上げていくか。そのために今自分が何をしなければならないのか。そのヒントがこの2日間の大分視察に多く詰まっていました。 多様な価値観がまじりあう異文化共生の時代だからこそ、日本人としての普遍的かつ伝統的な精神、 すなわち大和心や武士道精神に立ち返り、 多様な生き方の中にも国民が共有する行動規範を持たなければならないと倉掛大分市議はおっしゃります。生活は豊かになり、 西洋の価値観が席巻する中で日本古来の精神が希薄化し、そのことが自殺者年間3万人超の現状や、 親子間の暴力沙汰につながっているのではないでしょうか。私もその点において教養不足は否めず、未熟な点は多々あります。 しかし、この問題意識を持った一人の若者としてまずは自分が伝統的な日本人の心の豊かさに「生き方」を学び、 周囲に発信していかなければならないと感じました。(松田)

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 留学生とのディスカッションでは、 彼らから見た日本の良いところ、悪いところという議題で話を進めました。実際に日本で暮らしていると、日本の良さ、 日本人のいいところなどはなかなか気付きにくいと思います。しかし彼らから客観的にみた日本に対する意見を聞くことで、 普段何も感じず受けていた、店のサービスなどにあらわれる日本人のホスピタリティ精神の高さ、また人の優しさ、 親切さが他国に比べ優れているということを知りました。 このように日本に来ている留学生や外国人の意見を聞いて学ぶ機会は非常に大事だと思います。 そして彼らから客観的に見た日本を教えてもらうだけではなく、自ら一度日本の外に出て、自分の国を、 日本人としての誇りを再認識することもまた必要なのではないかと思いました。自分で確かめ、学んだ上で今後の日本の課題や、 磨きをかける部分がはっきりとわかり、また自分が今何をすべきなのか、何ができるか、 そのための自分の課題は何なのかが見えてくるのだと思います。

 今回はディスカッションというより、 ほとんど留学生からの意見をもらっただけというかたちで終わってしまったのが大きな反省点ですが、 それも自分自身がきちんと日本のことを知れていなかった、日本人としての自覚が足りないことが原因だと思います。 これからの課題が見つかりました。自分が成長することで、周りも変えていこう。そう心に決めました。(永井)

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まずアジアの学生達と意見交換をし、私は自分を含めた日本人の現状、あり方を客観視することができました。今の日本人には、上の立場にある人、親や先生を敬う気持ちを失ってしまっている者が多いことが問題点として挙げられました。自分自身がこれまで見聞きしてきたことからも、そのとおりであると思います。改善するためには、個性や平等ばかりを強調して教え込む今の日本の教育をなんとかしなければなりません。そのためには、国家としての価値観の柱となるものが必要となってくるでしょう。
私は意見交換を通して、そんなことを考えていました。しかし、翌日の反省会の中で、自分の甘さや小ささに気が付きました。自分の想いすらまともに人に伝えることができていない自分をまず変えなければならない。自信を持って説得力を持って人に伝えられるようにならなければ何もできない。まずは自分自身を理想の日本人として誇りを持てる人間に成長させます。(奥村ふみ)

 

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