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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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道州制の勉強会に参加して(文:清野)

スタッフブログ |

こんにちは、4期インターン生の清野です。

神谷議員が中心となって開かれている「明日の日本を考える会」の勉強会に参加させていただきました。今回は第3回目の勉強会でしたが、講師は清風明育社、清風情報工科学院理事長・校長の平岡龍人氏、テーマは憲法と宗教と道州制に関してでした。

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講演の内容を以下に要約します。

 

戦後、中央集権などの影響により全国の企業や人材が関東に集中しており、これによって大阪の地位が低下をし続けているそうです。平岡氏は、この状況を改善するためには、道州制を取り入れることによって中央の権力を全国に分散し、地域のことは地域でやるという体制を作ることが必要だと考えていらっしゃいます。また、道州制とは革命であり、これを実行するためには決断力のある人間が必要であるとのことですが、決断力のある人の数が減少傾向にあるともおっしゃっていました。

また、平岡氏によりますと、唯一の一神教はユダヤ教であるとのことです。この宗教では「殺すなかれ」、「盗むなかれ」、「姦淫するなかれ」という人間社会を守るための義務が、神との契約という形で示されており、また、ユダヤ教の聖書である旧約聖書には、契約を破ったときの災厄が延々と綴られているそうです。そして、キリストはこの契約を放棄し、隣人への愛を説き、神を信じないものへの殺戮を赦したとのことです。しかし、キリスト教が近代社会の根幹にあるにもかかわらず、日本人は宗教を学んでいないので、宗教を有する外国人を差し置いて、第一線で物事を語ることはできないのだということでした。この状況を打開するためには、日本にある宗派の全てを仏教とくくり、安心・信頼・尊敬の念のベースである「慈悲」の心を大切にすることが必要だということでした。

最近の経済に関してですが、サブプライムローンなどの金融商品は、微分や積分を用いた経済学により構築されたものです。そして、経済学の理論によって成功を裏付けされていた金融商品は破綻しました。これは、理論の中に、人の心という要素を前提条件として組み込んでいなかった為だそうです。現在の政治にも、これと同じように数字に頼りがちなところがあります。これは教育にまで影響しており、我々日本人は“人がどう考え、どう生きるのか”についての学問である歴史や哲学をほとんど学んでいないそうです。政治においても、教育においても、国や人をより良い状態にするには、国を具体的にどのようにしたいのかや、人間とはどうあるべきかということを訴え続ける他ないということでした。

 

<感想>

昨今、自己の利益と直結している経済や科学技術が重要視され、人間の精神的な成熟に関係している哲学や宗教が軽視されているように感じます。私は、人が社会で生活してゆく中で必要なもののひとつに規範が挙げられると思いますが、法律などの外なる規範だけではなく、個々人が内なる規範を持つことも必要だと思われます。その内なる規範は宗教や哲学といった、人がどうあるべきかを考える学問によって培われると思います。

私がインターン活動や勉強会を経験させていただく中で、教育現場においてこの「人がどうあるべきか」ということが十分に教育されていないと感じました。教育を武道に例えると、教科教育が武道における技で、「人がどうあるべきか」ということが武道における心構えに例えられると思います。このように考えると、現在の教育システムは、乱暴者のような存在を量産しているように考えられます。科学技術などの学問が発展し、その影響力が非常に大きくなっている現在、それらの恐ろしさを認識し、使いこなしてゆくだけの精神力や心構えがより一層必要なのだと私は感じています。なので、まず私自身がこのことを今以上に認識し、周りに働きかけられるよう精進してゆきたいと思います。

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