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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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長野視察 報告

視察・研修報告 |

6月の4日と5日の二日間長野県の宮田村に視察に行ってきました。

宮田村では、小中学校の給食の食材の約半分を村の農家の方々に供給していただいているということと「宮田方式」
と呼ばれるユニークな農地利用をしているということで、その取り組みについて調査してきました。

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まず、地元農家の樋屋さんの農場を訪ね、宮田方式の農地利用の現状と課題についてお聞きしました。

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この樋屋さんと意気投合し、石川議員とりんごの木のオーナーになりました。

11月には収穫ですので、市民の方々と一緒に収穫に行きます!できれば子供たちに体験してほしいですね。

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オーナになった木のリンゴの間引きをしました。一つの枝から6つ花が咲き、6つのリンゴができるのですが、
それを1つに絞り込む作業です。いつも何気なく食べているりんごですが、1つのりんごができる過程にも様々な作業があり、
その過程で犠牲になっていくりんごもいることが体験を通して実感できました。

「いただきます」の意味をかみ締める体験となりました。子供たちにも伝えたいと思います。

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二日目は、朝から役所にてレクチャーでした。DVDの映写や職員さんの説明のほか地元の議員さんまでおこしいただき、
丁寧な説明をしていただきました。

まず、学校給食への地元食材の積極的導入は、
学校給食に地元の農産物がほとんど使われていない状況に驚いた村民の吉澤さんが発起人となり、10名の農業者が集まって平成16年に
「宮田学校給食を育てる会」を発足させたことが大きなきっかけであったようです。

平成16年当初は供給率10%であったものが、今では約50%まで向上したとのこと。また、
育てる会では単に食材を提供するだけでなく、村の子供たちに農業体験の機会もあたえ、
自分たちで作ったものを食べるという活動まで広げているそうです。平成18年には子供たちの栽培した大豆で「みそ」まで作ったとのことです。
そのほか、生産者の皆さんと子供たちの交流給食もあるとのことでした。

また、地元の食材は、市販のものほど形などが整っておらず、調理上の不便は多いようですが、
調理師さんや栄養士さんに取り組みの趣旨を説明し、協力体制で活動しておられるとのこと。

子供たちの方は、毎日給食の時間に放送を流し、今日の地元野菜について説明をしています。

こうした取り組みで、子供たちの給食の野菜の残量は減少し、授業の中でも地元の農業について調べる生徒がでてきたり、
家庭科などでは地元の野菜を利用した郷土料理について学ぶようになったとのこと。また、
子供たちとの交流によって生産者の生産意欲も向上したとのことでした。

閑話休題

実は吹田市でも昨年10月から、地産地消の取り組みで地元野菜を学校給食の食材に取り入れています。協力いただいているのは、
5人の農家の皆さんです。35校も小学校のある本市ではなかなか宮田のようには行きませんが、いろいろと工夫をし子供たちの
「食に対する意識」の向上や農業支援につながるようにしたいと考えています。

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宮田方式について

宮田方式は、農地利用委員会と、機械化一貫体系による稲作を担う集団耕作組合の二つの組織、そして農家、村、農協が一体となって、
地域農業の振興や支援を行うシステム全体の総称です。独自の農地流動化推進のための地代制度や、
米の適地適作団地化によるプール精算などが柱となっています。

同委員会ではまず、転作を含めた村全体の土地利用計画を作り、地質調査などを参考に地帯別用途区分を決めました。
農地の所有者がその農地の使い方を決めるのでなく、農家の話し合いによって作物団地化や担い手への土地集積など、
村全体の農地を有効活用する計画を立てました。これをもとに、農地の貸し借りをし、この時、委員会は両者の間に入って契約を結び、
利用権の設定を行いました。(土地所有者が農地の利用法や借り手を決めることはできない仕組み)

共助による独自の地代制度にも村の全農家が参画。水田所有者全員が十a当たり五千五百円を共助金として拠出。
委員会ではこれに国からの転作奨励金などの資金をプールし基金を造成し、農地の提供者には地代を上乗せ、受託者には地代を補助することで、
両者を支援しています。

閑話休題2

吹田の農地面積の推移

昭和35年 1115ヘクタール

昭和50年 325ヘクタール

平成5年  131ヘクタール

平成20年 68ヘクタール

吹田市農地所有世帯数 561世帯(H21年3月現在)

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実際に宮田村の小中学校も訪問し給食の様子を見せていただきました。

中学校(右の写真)では、全校生徒が一同に集まってランチルームで昼食をとるということで、驚いて帰ってきました。

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さらに地元のスーパーでは、その一角をかりて地元農家の方が直売コーナーを作っていらっしゃいました。これなら、
特別な施設を作る必要もなく、リーズナブルなやり方だと感じました。

総括コメント

農地が広く人口が1万人ほどの宮田村の取り組みをそのまま吹田市にもってくることはできないが、
そのアイデアや取り組みの趣旨は大いに参考になる点が多かった。

本市でも、阪口市長が地産地消をうたっておられ、私は兼ねてより農業体験の充実を訴えている。
今回の視察で学んだことはその両方の取り組みのヒントとなるので、今後の取り組みに繋げていけるようにしたい。

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神谷宗幣 (かみや そうへい)龍馬プロジェクト全国会会長

昭和52年福井県生まれ。関西大学文学部・関西大学法科大学院卒業。
21歳の時、1年間海外で生活し、外国の若者と交流する中で「日本人に生まれたことの感謝」と「思考停止している日本の若者への問題意識」に目覚める。
2013年に株式会社グランドストラテジーを設立し、インターネットチャンネル「CGS」を開設し毎日番組を配信。大阪府吹田市を拠点に活動中で、日本人の意識改革のための海外研修及びセミナーや、「CGS」とリンクした「歴史」「主権者教育」「キャリアデザイン」「政治のしくみ」などをテーマにした講演は、若い世代を中心に多くの支持を得ている。
執筆活動も行い、主な著書として「大和魂に火をつけよう」「坂本龍馬に学ぶ仲間をつくる力」などがある。