日々の活動やニュースに対する考え、視察の報告などをブログにまとめています。

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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)

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インド視察四日目 IT企業

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今日は朝からグローバルIT企業のインフォシス本社を視察です。

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今から30年ほど前にインドのプネで、7人のインド人で、250ドルの出資から始めた会社です。

金融ソフトウェアやファイナンシャルインシュアランスがメイン業務。

63%アメリカ、28%ヨーロッパ、9%アジアでシェアを持ち、年間79億ドル の売り上げ。

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今は世界各地に支店を持ち、本社には80エーカーの広大な土地に平均年齢27歳の社員が26000人が働く大企業に。

世界には16万人の社員がいます。

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広すぎるので、敷地内は電気カートや自転車で移動。

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図書館、カフェ、ショップ、クリーニング店、ジム、レクレーション施設など町のようにフル完備です。

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ビルゲイツやブレア元首相もこられていて、
2000年には、森元首相もこられてました。

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企業の在り方の概念が少し変わりました。
グローバル企業の様子は政治家としてもっと知るべきですね。視野が広がります。

また、インド内のギャップもすごく感じます。
昨日の夜迷い込んだ村とグローバル企業。
日本の江戸時代から平成までが混雑する国ですね。

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インドの夜の大冒険

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視察三日目の夕方は、バンガロールマネージメントアソシエーションの皆さんのご招待を受けて、意見交換。

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航空機産業の会社の重役が来られていたので、日本が独自で戦闘機をつくると決めたら協力してくれるか?と突っ込んで聞いたら、喜んで協力すると。

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また、大学の経営者の方々もきておられ、教育の話も盛り上がりました。

我々のために、多くの方々が集まり、ご招待頂けたこてに感謝です。

日本への関心の高さを感じました。

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夜はショッピングモールに移動し、
バンガロール在住の30代経営者や大学生インターンと食事会。

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現地に住む方の意見は非常に的を射ていて、我々の見えなかったインドについていろいろ教えて頂きました。

良い点も悪い点も暮らしてわかることがありますし、それぞれの立場から見た南インドの描写は、大変勉強になりました。

食事が終わると数人はチームを離脱し、現地チームとBARへ。

外国人向けの場所はやはり結構値段が高いf^_^;)

だいたい11時にはお店が閉まるので、我々はインド在住の経営者の運転手の方の運転でホテルへ向かいました。

道中、経営者の方から「教育をしっかり受けていない」インド人が如何にいい加減に仕事をするかという、生のお話を聞いていました。

すぐにごまかすし、失敗しても人のせいにする人が多いと、、

なるほどそれもまた一方の真実だろうと思って聞いていたら、、、

なんと運転手さんが道を間違う間違う。経営者の方が道が違うだろう、と言っても間違いないの一点張り、もうすぐつくもうすぐつく、と繰り返し、

挙句の果ては今回のインドで一番というくらいの貧しい村に迷いこむ(^_^*)

野良犬や野良牛?がたくさんいました。

こちらの運転手さんが道を聞いても答える方が超適当(笑)知らないなら知らないと言ってくれ。

くしくも真夜中のドライブで、経営者の方の話していたインド人の働きぶりの一面を体感したのでした。

インドでも南インドと北インドではかなり人の気質が違うようです。

南部の皆さんはやはり温厚なようです。

今日の夜から北部のデリーにはいるので、そんな違いも見てきたいと思います。

いやー。ハードなスケジュールですが、刺激のある視察です。

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インド視察三日目 インドのエリート教育

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視察三日目の午後はインディアン インスティチュート オブ マネージメント バンガロール(IIMB)を視察。

インドのIITは世界的にも有名で、ここにいけなかったインド人がアメリカのMIT、マサチューセッツ工科大学に行ったという話があるほどです。

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インドには13のIIMがありますが、バンガロールのものは1973年に設立されました。

13のIIMの募集定員は毎年約2000人。
そこにインド中の成績優秀な大学約20万人が応募し、99点をマークした人だけが入学できるというのだからたまげます。

倍率100倍の入試をくぐり抜けたエリートが、二年かけて公共マネージメントや企業マネージメントを勉強します。

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日本でいう国立大学院ですが、国の支援は一切なく、独立採算で経営されていて、

企業との合同研究や企業コンサル、企業の社員教育などで収益をあげ、そこに学生も関わることで、即戦力として役立つための教育ができているとのこと。

先生も全て元経営者か、企業とプロジェクトをすすめている方だけで、経験に基づいた指導を徹底しているそうです。

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ちなみに学費は2年で300万。

インドではかなり高額ですが、ここに入学すれば就職率は100%。

半分人生が保証されるようなので、100倍の倍率になるんですね。

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徹底して選抜し、民間企業と組んで世界基準の学問を学ばせる。

日本にできてないところを見せつけられました。

午前中の一貫校の視察と合わせて、インドのエリート教育を垣間見た気がします。

日本の教育。

本気で考えないと。

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インド視察 三日目 私立学校視察

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今日は朝から民間の財団が運営する学校を視察しました。

幼稚園から大学までの一貫教育です。

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先生方の目標

ダメな先生は不満をいい
普通の先生は情報を伝える
良き先生は教え諭し
素晴らしい先生は啓発する

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成績優秀者は写真付きで掲示。

ここの大学の学費はインド人で約30万円。
留学生は約50万円で、生活費も月2万あれば大丈夫。年100万円あればこの大学に留学できます。

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幼稚園、小中学校の授業を見学。

子供たちに日本についてどんな風に学んでますか、と聞きました。

日本はインド独立の立役者であったチャンドラボースを応援してくれた恩のある国だと。

また、日本人のイメージは、技術力が高く、愛国心の強い国民という認識だそうです。

なぜ愛国心が強いと思うのかというと、道徳の事業で国を大切にする日本人の話が出てくるからだと。

少し過大な評価ですが、、
中国人や韓国人に教えてあげたいと思いながら聞いていました。

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この学校では、小学校から授業でヒンドゥー語、地域言語、英語の三つの言語を習います。

教育を受けたインド人の語学力はすごいです。
ここは日本人が見習うべき点ですね。

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キャンパスの雰囲気は和やかでしたが、学生が休み時間も学ぶ姿が目につきました。

学校には航空工学部もあり、校内に戦闘機があったのも印象的でした。

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懇談会には学校の偉い先生方が集まって下さりました。

プレゼンでは、航空工学から薬学、医学と本当になんでもある学校だとわかりました。

また、学校内に学生の起業をサポートするセクションもあり、日本との違いを感じました。

学校からは、
日本語センターをつくりたい
日本の大学との連携がしたい
といった要望があり、日本との連携を強く求める姿勢を感じました。

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大学内の病院ではインドの医療水準の高さを説明して頂きました。

もちろん日本の方がレベルは高いと思うのですが、それなりの技術水準で治療費などはかなり安いです。

こうした話を聞くと、日本人が国内だけで考えている医療ツーリズムの計画の穴が見えました。

日本で医療ツーリズムなどをうたうなら、日本でしかできない治療をPRしないとどこも考えることは似ていますf^_^;)

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最後に小中学校の先生と意見交換。

インドではお父さんお母さんは神様と教えられていますが、それについで先生も神様と教えるそうです。

ですから先生への信頼はしっかりしているようです。

先生と生徒の結び付きがつよく、先生は生徒の個性の把握に頑張ってつとめる。

幼稚園ではモンテストリー教育などを取り入れ、子供の選択を尊重するが、小学校からは指導方に変えていく。

先生は子供の夢にそった教育を目指すが、日本と同じく就職を考えた勉強になりがち。技術系の仕事が人気である。

インドの大きな教育目標は、国の経済発展に人力できる人材を育てること。

愛国心は、国の歴史を教えることで芽生えさせる。

道徳心は、宗教や偉人伝を教えることで育む。先生も子供のお手本になれるように人格の向上につとめている。

先生方からの質問では、
日本の技術力の秘密と日本の戦後復興の秘訣を教えて欲しいといった質問があり、

日本の企業教育のレベルの高さや、江戸から戦前に渡る日本の教育について説明しておきました。

書ききれないほどたくさんの学びがありましたが、最後の先生方との意見交換は非常に有意義で、

家族、歴史、道徳の大切さを先生方が認識しておられ、そこを強調されたことにポイントがあったと思います。

ただ、最後に書かないといけないのは、今日行った学校は、レベルの高い私立学校であったということです。

インドは貧富の差が激しく、八億人近くが一日1ドルくらいで生活していると言われており、下層の人達は今日我々が見たのとは違う世界で生きています。

そのあたりの話はまた機会を改めて。

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インド視察二日目 バンガロール

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視察二日目はバンガロールに移動。
ここでまた何名かメンバーも合流。

この町は人口が900万人以上の大都市。

教育やIT企業を中心に三日間視察します。

バンガロールにおける日本企業の進出はまだまだで、中国が 2~3万社きているのに対し、日本はまだ1000社程度とのこと。

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今日の最初の訪問先は、日印ソフトウェアという日本からオフショアで仕事をうける企業。

経営者の二人は日本での就業経験もお持ちで日本語ペラペラ。

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インド企業との連携については、

インド人はかなり親日で英語がしゃべれる。
グローバルに仕事をしており、各国にパイプがあり、それを使える。
また人口12億人のインドの市場を狙いにいける。

といったメリットがあると。

またIT技術をもったインド人の方の初任の平均月収は4~6万円だそうです。

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また、この企業では、一年間の社員研修があり、毎日5時間日本語の勉強をさせ、仕事につかせるそうです。

一年で日本語をマスターするなんて、、インド人の語学力はすごい。

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丁寧に説明頂き、ありがとうございました。
IT、英会話、ヨガで日本人インターンを受け入れておられるようですので、興味のある方は神谷までf^_^;)

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続いて行ったのは、トヨタのインド工場。

インドでは、昨年年間357万台の自動車が売れ、トヨタのシェアは五位だそうです。

工場で働く方々の給料は、1~1.5万円。ITと比べるとかなりの差があります。

インドで車を購入できる層は約2000万人。やはり年収が200万ほどないとローンでも厳しいそうです。

昨日、マンガロールで聞いた数字よりやはり国民の所得は低いんですね。

それでも、バイクの年間販売台数は2000万台以上で、自動車の潜在的需要はかなり高いそうです。

問題は今でも交通インフラが悪く、渋滞続きで、それが解決されることが急務だそうです。

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実際に、トヨタの訓練施設と工場のラインを見せて頂きましたが、

さすがに世界のトヨタ。

訓練はもちろんですが、業務管理がすごいですね。
行政も見習うところがたくさんあると感じました。

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最後はトヨタの技術者訓練学校を視察。

この学校は州内の経済的に恵まれない高校生を対象に、年間64人だけ全寮制で勉強ができる施設。

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学費は無料で、学生には月々3000円程度のお金が支給され、生活費はそこから支払う仕組み。

入試の倍率は10~15倍で、卒業後の就職選択は自由ですが、四年間卒業生を出し、ほぼ100%トヨタに就職するようです。

このような学校を海外で作るのはトヨタでも初のことらしいですが、卒業生の評判は非常によいそうです。

教育スタッフの方曰く、
インド人は真面目で向学心も高い、また貪欲さもあり、言われたことをするだけでなく、改善提案なども積極的、
とのことでした。

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工場を一望。

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かなり充実した視察になってきました。

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