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神谷宗幣 (かみやソウヘイ)
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モクモクファーム視察のご報告 (文責:松田賢士)

スタッフブログ |

神谷宗幣議員のホームページをご覧の皆さん、こんにちは。 8期インターン生の松田と申します。 今回は8月21日に三重県伊賀市にあるモクモクファームを視察した際のご報告をさせて頂きます。

 

 モクモクファームの起源は、今から24年前に伊賀市の養豚農家が中心となって設立したハム工房に遡ります。その後、 来場者の要望に応える形でソーセージの手作り教室を始め、徐々に口コミによる評判を聞きつけた人が集まるようになり、 現在では40,000世帯の会員数を誇ります。全国各地から年間およそ50万人が訪れるモクモクファームでは、 従来農業において切り離されていた生産・加工・販売を一気通貫に運営しており、 新しい第一次産業の在り方の先進事例となっています。特筆すべきは社員の若さです。現在130名の社員を抱え、 その平均年齢は30歳。若い力で退廃しつつある農業の大きな可能性を追い求めています。現在の主な活動は、 活動の根幹を担う直営農場の運営、加工のための工房運営、直営販売店や各種体験教室、生産物の通信販売など多岐にわたります。 また、場内には宿泊施設も完備されており、家族や友人同士の訪問に留まらず、 小中学生の特別活動の場としても人気を博しているようです。

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 さらに、2007年からは農業本来の価値に対する理解を多世代にわたり広く促すために、貸農園 「農学舎」を開校しました。単に農業を体験する場を与えるのでなく、この農学舎を通して人と人のつながりを深め、 地域や農業が活性化してほしいという思いから生まれました。初心者でもスタッフの丁寧な指導によっておいしい野菜が作れ、 大人から子供までが大自然の中で自給自足の生活を体験している姿が多く見られました。

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 また、農業を中心とした「食」への取り組みと並んで、 環境への配慮にも眼を見張るものがあります。例えばゴミをできるだけ減らすために自動販売機を置かなかったり、 入園券の代わりに木札を利用したりと、環境保全のためのアイディアが広大な敷地に散りばめられていました。 電力利用についても自然エネルギーを積極利用しており、風力発電によるジュースミキサー稼働や、 使用電力状況を可視化して省エネ意識を促す取り組みもされています。このように、 人間の生活基盤である食べ物や自然を大切にすることで人間の本質的な部分を見直すことが、 モクモクファームの大きなコンセプトとなっているようです。

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 私がモクモクファームに訪れて感じたことは、 ファーム全体に作り手の確固たる理念が見えるということです。上で紹介した環境保全への取り組みをはじめ、 デザインはほとんどが手書きによるものであること、通路を過度に舗装せずにありのままの自然の形を利用していること、 またレストランでは食材そのものの味を生かした料理など、無駄な加工を排除した“手作り感” を大切にしている作り手の気持ちが窺えました。そのような環境にいると、自然へ回帰し、心が 洗われるような感覚を覚えます。

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 現在我々が生きている社会は完全分業制であり、 生活していくのに自分で身の回りのことを全てやる必要はありません。一方で、生活は豊かになり続け、 開発された都市は24時間営業のコンビニや大型量販店で溢れ、 お金があれば当たり前のように生きていける気がしてしまいます。それゆえ、自分の生活が他者の努力や苦労、 知識によって支えられているという感覚が希薄になっているのかもしれません。そのような社会は、他人のために、 または社会のために行動する人が生まれやすい土壌とは言えないでしょう。

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 モクモクファームは営利追求のための大量生産ではなく、 社会に農業の価値を見なおしてもらおうという志から「おいしさと安心の両立」した農作物を届けようといった、 独自の存在価値を原点に据えて活動を広げています。すべての活動が社会のためにあると言っても過言ではないでしょう。そうした意味で、 感謝の気持ちを忘れかけている我々がモクモクファームで時間を過ごすことは、「自分の生活は多くの人に支えられている」という感覚、 そして「自分も多くの人の生活の支えになろう」という社会貢献意欲を再び取り戻す一歩になるのではないでしょうか。

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 便利になった都会での生活の中に、このような人間の本質的な 「生きる力」を見直す機会を組み込むこと。これが発展を遂げ豊かになった我々に今求められていることかもしれません。 ひとりでも多くの人がモクモクファームへ足を運び、何かを肌で感じ取ってきて欲しいと願います。(文責:松田 賢士)

 

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